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ひまわりのようにありたいと願うmi-ya86のダメ日記(!?)
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劇団サンプル「自慢の息子」 in 名古屋初日 に行ってきました!

ざっと感想!
観劇予定の方は読まない方が賢明です。

舞台上には、巨大な白い布が何枚も用意されていました。
それが場面に応じて、色々な形に変化したり、色々な場面を象徴したり、スクリーンになったりと、するする変幻自在に変わっていってました。
袖幕の役割?も果たしていて、出番の無いシーンで袖にはけるのではなく、白布の下に潜り込んだり、くるまったりして、不在を表現していました。

アフタートークで言われていたのですが、
「自慢の息子」は、依存でも独立でもない感じを表現した作品らしく、そのインスピレーションのきっかけになったのが、母と赤ん坊の息子。
ミルクの回転?ループ?が浮かんだそうです。
それを表現すべくアイディアを出したのが、白い布 だったようで。

また更に「名前」についても触れられていました。
子供への名付けは、深い愛情である反面、非常に暴力的である と。
親の期待を、名前で押し付けている と。
これを国家レベルに落とし込むと、どういう事が起きるのか。土地の名前、道の名前、植民地にされた異国の名前… というのが起案のキッカケなんだとか。

これを聞いて、タイトルの「自慢の息子」にピンときました。
主人公の名前は「正」。清く正しく美しく生きてほしい。
親のエゴ。
そして子離れできず。
そんな息子が何をしている?
建国。
しかも親離れできないまま。
このお互いの依存関係と独立心が、ちぐはぐで、でもしっかりはまってて、変な感じだけど不快ではなかった。

この作品には登場人物が数人いるのですが、その人たちも皆それぞれに依存と独立があって、それぞれの幻想を抱えていて、やっぱりちぐはぐで、でもある種の納得があって、不思議な感覚でした。
あと諸々の小ネタは各々にツボがあると思うので割愛。

最後のオチは軽く驚きましたね。
何かスッキリ。そしてエンディングがオブジェのよう。
舞台って、やっぱり芸術なのだなぁ と、改めて思ったのでありました。

名古屋でもこういう劇団はあるけど、宿題に加えて不快感が残るイヤ~な作品ばかりで
(私の頭が弱いせいも多分ある)
この作風そんなに好きじゃないのですが、
サンプルはアフタートークを聞いたおかげか色々スッキリしました。
宿題を解く手掛かりがあったので、自分の中に解釈がするする入っていって、
考えるのが楽しい作品でした。珍しく。

あくまで私観点ですが、名古屋に限らず全国的に、
日本人は「観て感じて考える演劇」を嫌う傾向にある気がします。
表現を汲み取ろうという寛容さが無い。
そもそも“芸術”に興味が無い。
“娯楽”にしか時間・お金 を費やす気がない。

最近、私はそれが勿体無い気がしてきました。
エネルギーとメッセージに満ちたものが目の前にあって、むしろ世界はそんなものに満ち溢れてて、それに気付けたらどれだけ豊かな心で生活できるのだろう と、急に思い立ちました。
すぐに忘れないといいな、この感じ。
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